子供について
同じ両親のもとで、同じような環境のもとに育ったからといって
兄弟がみな同じ性格になるわけではありません。
そう考えてみると、人はそれぞれ生まれた時から、
一人ひとり異なった性格を持っていると考えられるのではないでしょうか。
そして、その上にさらに生まれ育った環境の影響が加わるのです。
もちろん、環境の影響も、人の性格を形成する上で無視できません。
しかし、本来人間には、まず、「自分」という「個」があって、さらに親とのかかわりや、
どのような環境で育ったかということによって、その人本来持っていた性格が、
どのようなあらわれ方をするかが変わってくるのです。
親が子供を自分の思い通りに育てようとしても、決してその通りには育ちません。
いかに親が自分の子供を「このような性格に育てたい」と思っても、
子供の本来持っている性格まで変えることはできないのです。
どうもこのことを自覚していない親が多いようです。
人は本来、それぞれまったく違った性格を持って生まれてくるのだということを知っていれば、
子供に対しての親の態度も、もう少し変わってくるのではないでしょうか。
ですから、親は、子供が本来それぞれ自分とはまったく違った性格を持って生まれてくるものだということを
はっきり自覚して、その子の性格にそったように対応し、子供の個性が伸びるような形に、
その子の環境を整えてやることが大切なのです。
たとえば、外向的な性格の子供というのは、親との関係の中ではじめて自分が
生きているという実感を感じることができる、というような傾向があります。
ですから、親が自分のほうに関心をもってくれて、つねに自分ほうを向いていなければ
不安になってしまうのです。そのためにいくら親の方では、子供に愛情を注いでいると思っていても、
子供のほうではそうは感じられないし、つねに「もっと、もっと、」と、親の愛情を欲求することになります。
それに対して内向的な子供は、自分の中に価値観があるので、親に対して、
自分のほうばかり向いてくれというような欲求はそれほど強くありません。
ですから、外向的な子供と内向的な子供を、親が同じように扱っていると、
外向的な子供のほうは「親の愛情が自分に注がれていない」と不満を感じることになりがちです。
そして、親の自分への愛情がまだ足りないとばかりに要求し、
いよいよ親にべったりとくっつくということにもなりかねません。
逆に、内向的な子供のほうは、すでに十分に親からかわいがられていると
感じることができるのです。それ以上に親がかわいがろうとすると、
そんな親の態度をかえってうるさく感じるようなことも多いのです。
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